2月28日(土)、卒業を目前に控えた調理師科学生による、平成26年度卒業記念料理作品展示会が行われました。学生それぞれの希望する分野(日本料理、西洋料理、中国料理、製菓・製パン)で各自テーマを決め、学んだ調理技術の集大成として料理作品づくりに腕をふるいました。その中でも、特に優秀な昨日に対して各種の賞が与えられました。
今回、見事最優秀賞である「服部学園グランプリ」に輝いた、調理ハイテクニカル経営学科2年 今田 侑希さんにお話を伺いました。
―「未来」という作品タイトルですが、どんな想いでこの作品を作りましたか?
料理自体は、他の人に比べて作りこんではいないと思うんですが、木と調和するように、素材そのものの色や形をできるだけ活かして、自然界の生命力と、そこから「未来」へ向かって羽ばたこうとする鳥をイメージしました。
―いまにも飛び出しそうな鴨の丸焼きが印象的ですね。なぜ鴨を使おうと?
実は、2月に学園で受講したnoma(レネ・レゼピ氏がシェフを務めるデンマーク・コペンハーゲンのレストラン。英World’s Best Restaulant 50で4年連続1位に輝く。)の講習会で、シェフが首つきの鴨を炭火で焼くデモンストレーションを見たとき、すごくカッコいいなと思ったんです。自分もこういう表現がしてみたいと思ってチャレンジしました。
―作品を仕上げるにあたって、苦労したことは?
自分の中のイメージを、デザインに落としこむのが大変でした。先生に何度も相談して、「ここはこうやってみれば?」とヒントやアドバイスを頂きながら、やっと出来上がったんです。
そういった意味では、自分はまだまだ未熟だなと悔しい気持ちもありましたが、逆にそんな先生方に近づけるように、もっと上を目指したいという意欲も湧いてきました。
―将来はどんなシェフになりたいですか?
服部で2年間過ごす内、ご指導頂いた先生方への尊敬が強まっていきました。右も左もわからない自分に対して、ただ教えるだけでなく、少しずつ成長を促して頂けて。自分がもし後輩を指導する立場になっても、先生方のような指導をしていきたいと、尊敬してもらえるシェフ、先輩を目指したいと強く思いました。
―ありがとうございました。卒業まであとわずか、最後まで頑張って下さいね。
今回の作品展が自身の成長につながったと強く感じている今田さん。周りに感謝する気持ちと、後輩を思いやる気持ちを忘れない今田さんは、きっと良いシェフになるでしょう!