調理師・パティシエ・栄養士を目指す人のための専門学校
(厚生労働大臣指定・専修学校認可)
『プレコフーズ杯 インスタ映えする肉料理コンテスト』は、総合食品卸である株式会社プレコフーズと、調理・栄養のプロを育成する服部栄養専門学校が共同で開催する料理コンテスト。出場者は牛・豚・鶏を使った一皿を仕上げ、美味しさはもちろん「インスタ映え」をテーマに発想のおもしろさやビジュアルの魅力も競い合う、まさに未来の料理人に向けたコンテストです。2018年9月16日(日)、本校で第一回目の本選が開かれ、「高校生部門」「在校生部門」それぞれのグランプリが決定しました。全国の高校生を対象に公募した「高校生部門」では、多数の応募者の中から選ばれた10チーム。「在校生部門」では、本校の調理ハイテクニカル経営学科に在籍する2年生より学内選考を勝ち抜いた10チーム、合わせて20チームが本選会場で実際に調理。60分一本勝負で、オリジナル料理の腕を競いました。
株式会社プレコフーズ代表取締役の髙波幸夫氏を審査委員長に、審査員は服部幸應校長をはじめ、落合務氏(ラ・ベットラ・ダ・オチアイ オーナーシェフ)、坂井宏行氏(ラ・ロシェル オーナーシェフ)、陳建一氏(赤坂四川飯店 オーナーシェフ)と、そうそうたる顔ぶれです。
左から、陳建一シェフ、落合務シェフ、髙波社長、坂井宏行シェフ、服部校長
グランプリメニューは、2018年11月に本校学園祭の特別メニューとして提供されて大好評でした!
「肉をパフェにするという発想をしたことがありません。インスタ映えのインパクトは段トツです。肉の赤、レタスの緑、かかっているクリームの白…彩りの美しさに驚き、口にして、その美味しさにびっくりしました。」(審査委員長:髙波 幸夫氏)
高校では食物科に在籍する仲良し二人組。「うれしすぎて夢のよう!」と喜びを表しました。夏休み返上で何度も試作して考えだしたメニューだといいます。食べ進むうちに口の中が重くならないようにと、柚子胡椒を効かせた爽やか風味。味の工夫も評価されました。
「日本の照り焼きと韓国のナムルという二つの国の味わいの融合、そして赤いキムチに紫タマネギを組み合わせるなど見た目の色合いにもこだわった、完成度の高さに驚きました。味の良さはもちろん、コスト面を考えても、そのままランチメニューとして店に出せそうな商品価値あるプロの域のクオリティでした」(審査委員長:髙波 幸夫氏)
日本食のきめ細やかな美しさに魅かれて留学を決意したという二人。日本で学んだことを世界中に伝えていきたいという大きな夢があるそうです。「留学して以来、最もうれしい一日になった」と喜びを語ります。誰もが口にしてホッとする味わいを目指したところも高い評価につながりました。
一番のこだわりは豚ヒレ肉を紅茶で香りづけしたことと「豚肉×チーズ×紅茶」の組み合わせにしたこと。工夫した点は豚ヒレにかけて残ったチーズソースで野菜やパンをチーズフォンデュのように2度楽しめることです。さらに豚ヒレ肉を薄く開き、バターとアボガドで油分を補った点と、バルサミコソースでプレートに日付を入れることで思い出に残る食事を演出しました。
本来、西洋風のソースに紹興酒を加え、大根の煮込みは、八角や桂皮を加え、黒っぽくすることで中華風に。高さを出したり、雲呑絲や炒青菜等、中華の定番を作ることで、一見して中華とわかる盛り付けをしました。
三重県立相可高等学校 平賀 夢乃さん
モリナ・エールさん 豊喜 千春さん
滋賀県 私立綾羽高等学校 田中 あゆみさん 壽 明日香さん
キム・ヒスさん ユン・ジョウンさん
東京都 私立成女高等学校 金子 菜琉美さん 川上 美姫さん 竹内 しいなさん
立川目 まどかさん 林 愛美さん 阿久津 あいさん
富山県立雄山高等学校 三浦 まつりさん
小林 嵩幸さん 長谷川 樹さん トゥ・ライさん
三重県立相可高等学校 吉田 凛さん
三重県立相可高等学校 宮崎 竜弥さん
三重県立相可高等学校 山本 純輝さん
三重県立相可高等学校 日比野 健吾さん
古田 晃大さん 鈴木 稜真さん
若松 杏実さん 鈴木 里佳子さん 施 明源さん
藤巻 春香さん 堀篭 由希さん 三浦 伊織さん
平松 舞音さん 清水 歌織さん 北澤 七海さん
受賞メニュー撮影:海老原 隆
株式会社プレコフーズ
代表取締役 髙波 幸夫氏
包丁さばき、火入れ、盛り付け……プロを目指しているからこその、若い皆さんの料理技術の高さと豊かな創造力に目を見張りました。すぐにでも店で出せるようなレベルの高いメニューもあって、料理を通じて人を笑顔にしたいという思いが伝わってきました。「プレコフーズ杯」を、扱う食材の鮮度や安全性など食の流通にも高い関心をもつ、次世代のプロフェッショナルを育成する機会にしていきたいと思います。
陳 建一シェフ(赤坂四川飯店)
楽しそうに作っている、その愛らしい姿に感動しました。まだまだ学ばなければならない点はあるけれど、まずは楽しく料理する姿勢が一番。今日の楽しかった経験を忘れないで、料理でたくさんの人を幸せにしてほしい。
坂井 宏行シェフ(ラ・ロシェルオーナー)
「インスタ映え」は見た目だけではなくてアイディア勝負なんだということが伝わってきました。こうして大きなコンテストに挑戦した経験は、社会に出てから頑張れる力になると思います。将来の巨匠を目指してください。
落合 務シェフ(ラ・ベットラ・ダ・オチアイ)
どれも彩りがきれいだし、流行の食器などもおさえているし、インスタ映えがテーマの盛り付けはさすが! これまで考えもしなかった食材を組み合わせていたり王道の味付けで勝負していたり、楽しさいっぱいのコンテストでした。
服部 幸應校長
見た目だけではなく味もよくて、本選のレベルの高さはなかなかのものでした。“肉”という素材をダイナミックにとらえて、立体的に見せようとするなど、インスタ映えを考えた斬新な発想がよかったですね。
1955年に街の小さな鶏肉店からスタートし、今や年商190億円を超える「食の楽しみと笑顔の創造企業」として、新鮮かつ安全性に優れた「食肉・冷食加工品」「鮮魚・水産品」「野菜・果物」の卸から、飲食店に特化したサニタリー事業、人材紹介事業など、そのサービスを急速に拡大し続けている食の総合企業です。
2018年より「夢に向かって頑張るあなたを応援したい」という想いから、服部栄養専門学校入学生に向けて返済不要の「プレコフーズ奨学金」制度がスタートしました。
株式会社プレコフーズ
https://www.precofoods.co.jp/