卒業生の声 永山 茜さん
Graduate's Voice
いつものお客様に
“今日も美味しかったよ”と
言われる事が嬉しいです。
株式会社目黒雅叙園
永山 茜さん
調理ハイテクニカル経営学科卒(2007年3月)
永山さんは、目黒雅叙園に入社して2年が経つそうです。服部学園卒業後に就職したハウスウェディングのお店を経て、現在は西洋料理に在籍されています。ビュッフェの時にはオープンキッチンでお客さまにカービング(切り分け)サービスもされるそうです。料理に対して一途な永山さんにお話をお伺いしました。
調理師を目指した理由
料理人を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
2、3歳の頃から母のお手伝いをしていました。小学校高学年の時には『料理を作ることを仕事にしようかな』と思っていました。母が働いていたので、夜ごはん作りは私の"楽しい"仕事で、掃除や洗濯も含め家事全般をやっていました。
幼い頃からいろいろされてらしたんですね。得意料理は何でしたか?
人参ケーキですね。父の好物で、帰宅した時に人参ケーキがあるといつも喜んでくれ、時にはリクエストもありました。
高校卒業した後、服部学園に行こうと思ったんですか?
すでに姉が東京で一人暮らしをしていたこともあり、私も東京の調理専門学校に行くことにしました。私の中で『東京と言えば服部学園』だったので、体験入学に参加しました。遠方なので作文で出願するつもりでしたが、『作文で不合格になったらどうしよう』と少し不安がありました。でも、体験入学で個別相談の先生に『調理師になりたい気持ちがあれば大丈夫』と言われたので安心しました。
初めから西洋料理の道に進むことを決めていましたか?
『家族に作って喜んでもらえるもの』は日本料理だったので、最初は日本料理を考えていました。しかし、実習をやっていくうちに、西洋料理が自分に合っていると感じました。西洋料理の試験結果が一番高得点でしたし、作っていて一番楽しかったんです。西洋料理を食べる機会が少ない家族にも『食べさせてあげたい』と思いました。
すべてのジャンルを学ぶからこそ、本当にやりたいことが見つけられるんですね。
私は調理師科2年制だったので、1年目に全てのジャンルの料理を学び、2年目に選択授業がありました。色々学べてじっくり考えて西洋料理に進むことを決められたのが良かったです。
他のジャンルで好きだった料理はありますか?
製菓にも興味があったので、マスターコースの製菓を取りました。有名パティシエの先生たちから色々なテクニックや独自の作り方を教えてもらえました。授業で習った基本とは違ったシェフオリジナルの工夫が凝らされている調理法を学べたり、直接指導してもらえたのが貴重な経験でした。
就職先を決めた理由
目黒雅叙園に就職した経緯を教えて下さい。
服部学園を卒業した後、ハウスウェディングのお店を経て、知合いの紹介で目黒雅叙園を見学に行きました。西洋料理の料理長に厨房を案内してもらい、そこでスタッフの皆さんに『今度入る永山さんです』と紹介されました。見学にきた私をみんな快く迎え入れてくれたのが嬉しかったです。
見学の段階でほぼ入社が決まっていたんですね。
見学の終りに『じゃあ、いつから来るの?』と言われ、見学から入社まですぐに決まりました。
永山さんの現在の仕事を教えて下さい。
西洋料理部門で前菜等の冷たい料理を担当しています。ビュッフェでは、オープンキッチンがあり、お客さまの目の前でカービング(切り分け)のサービスもしています。
楽しい時、嬉しい時はどんな時ですか?
オープンキッチンでサービスする時、美味しそうに召し上がられているお客様を見るのが楽しいですね。
直接お客さまの反応が見えると、また頑張ろうって思いますよね。
お馴染みのお客さまに、顔を覚えていただいて『今日も美味しかったわ』と言われるととっても嬉しいですね。
反対に、大変な時はどんな時ですか?
季節ごとにビュッフェのフェアーがあり、ビュッフェで大人数の時は2時間で200人分の料理を絶えず切らさないように用意する時は大変ですね。繁忙期は大変ですが、いつもは楽しんで仕事していますよ。
目黒雅叙園のオススメはどこですか?
レストラン、ブライダル、宿泊、イベントと規模が大きいので、色々な部門の人がいます。その中で、私の部門以外のスタッフとも接する機会があり、仕事を見たりとても勉強になります。素晴らしい先輩達もたくさんいます。
憧れている先輩はいますか?
たくさんいます。まだ到底及ばないですけどね。例えば、長年婚礼料理を担当している先輩は豊富な経験があるのでハプニングの時でもいつも冷静に対応され、トラブルに強いんです。私も焦らず落ち着いてできるようになりたいです。
最後に5年後はどうなっていたいと思いますか?
先輩に信頼してもらえる『役に立つ人間』になっていたいですね。今は先輩達の方が多いですが、毎年後輩が増えていきますので、5年後はたくさんの後輩がいると思います。後輩に慕われるようになっていたいですね。
取材班から見た永山さん
とても家族想いで優しさが伝わってきました。真剣に、そして心から楽しんで仕事をされている様子で、とてもいきいきして輝いていました。『役に立つ人間』や『慕われる先輩』になりたいという言葉が、とても印象的でした。仕事はもちろん、人として常に前向きで成長していたいという気持ちが素晴らしいと思いました。きっと素敵な先輩になられますね。
近藤紳二総料理長にお話しをうかがいました
目黒雅叙園の仕事・料理に対する取組みについて
目黒雅叙園には中国料理、西洋料理、日本料理とございますので、和・洋・中の和及び連携を大切にしています。料理については、お客様に旬を感じてもらえるように二十四節気に合わせたメニューを提供しています。また、何事に対しても徹底して行うこと、料理に関してはもちろん、衛生管理、防火等についても中途半端にしない、させないようにしています。
スタッフへの想い
料理に対する興味を失わずに何事に対しても徹底して行い、一歩、一歩上を目指し、また、料理を作る事だけでなく衛生管理、防火等の知識もしっかり身につけてもらいたいですね。一般の社会人として、専門の料理人としてたとえ次の職場に転職しても、次の職場で、さすが目黒雅叙園出身者といわれるようになってもらいたいです。
服部学園の卒業生を採用して良かったところ
服部学園の卒業生は食に関する思い入れが強く、大切さがわかっているため、早く一人前の料理人になりたいという意識が強く、職場において率先して料理を覚えようと業務をこなすため、同僚達の良い刺激となっています。
服部学園の卒業生の働きぶり
採用して良かった事でもお話しましたが、率先して仕事をしています。同僚達に負けない、早く一人前の料理人になるという気持ちが伝わってきますね。
株式会社目黒雅叙園 総料理長
近藤 紳二様