卒業生の声 遠山 好幸さん
Graduate's Voice
卒業料理作品展示会で校長先生からもらった
優秀賞のメダルを今も大切にしています!
プルミエール
遠山 好幸さん
調理師科卒(1983年3月)
様々な地域を回った後に、東京都立川市で「洋菓子のプルミエール」をオープン
山梨県出身。デパートの菓子店などでのアルバイトを経て、銀座「Maxim's de Paris」で数年間の経験を積む。
その後、様々な地域を回った後に、東京都立川市で「洋菓子のプルミエール」をオープン。24年たった今も地域の皆さんに愛される素敵なお店です。
料理の道を選んだ理由と服部学園
子供の頃から母がする料理の手伝いが好きでした。
高校で進路を決める時、何をやりたいか真剣に考えてみました。元々「喫茶店のマスターになりたい」と思っていたんです。
料理人になるならまずは学校へと思い、服部学園へ入学しました。1年間、山梨県の自宅から代々木まで毎日通っていて、また制服や学則など大変だと感じることもありましたが、あのころの経験がすごく今までの人生に生かされたと思います。
学園生活の思い出
30年も前なので改めて思い返していたのですが、一番の思い出は卒業料理作品展示会で作ったマジパンが優秀賞を選ばれたのですが、賞品のメダルを校長先生から首にかけてもらったことです。初めて人から認められたと感じてすごく嬉しかったのを覚えています。
何度かの引っ越しを経ても常に同じ引き出しにメダルを大切に保管しているんです。
思い返せば、この時の経験があったから、今でも自分はお菓子屋さんでい続けられているんだと思います。
1人の先輩との出会いからパティシエの道へ
卒業後は1年くらいデパートの菓子売り場などで働きました。
そこで出会った先輩との出会いに導かれてパティシエになりました。
その後は銀座にある「Maxim's de Paris」で数年間働き、様々な地域を回ってから、今の店をオープンしました。妻と一緒に始めた店ですが、スタッフが1人、1人と加わっていきました。店内の飾りつけなどを協力して手作りすることを通して、同じ価値観を共有することを自然に身につけてほしい。
そして、いつか立派に巣立ってくれたらと思います。
充実した1日、1月、1年というように問題点にも目をつぶらず、個人も会社も一緒に成長できるよう努力して行きたいと思います。
服部学園を卒業して
服部学園では同窓会報「Fukuyu」を通して卒業生の今を知ることができ、身近な職場に先輩や後輩がいたり、身近に感じられる先生方との出会いがあり、安心できると思います。
料理業界で遭遇する色々な「人と人とのつながり」が自分を成長させます。
卒業後30年たっていても、学園が設備の進歩などの努力を続けていると、今でも業界で聞くことがあります。
校長先生がTVなどに出演しているのも卒業生にとっては誇りでもあり、楽しみでもありますね。
料理の道を目指す方、学生へのメッセージ
専門学校で過ごす年月は社会人へのスタートの時期です。
学生時代には、色々な規則にしばられる部分もありますが、「挨拶をきちんとする」「遅刻をしない」などは社会人として当然守るべき部分であり、ゼロ地点だと思います。
学生時代にしっかりと身につけていればマイナスからのスタートを切らなくてすむ部分もたくさんあります。
制服も実際に店を経営していて思いますが、「心を一つにする」役割も果たしています。
仕事は大変ですが、「石の上にも3年」という言葉があるように、年数ではありませんが自分の決めたことはしっかり続けて下さい。はじめは辛いですが、しっかり耐えれば同じことを楽しく感じられる時がやってくるものです。
素直に取り組むことも大切。教えたい、教わりたいという気持ちがお互いに成長することにつながると思います。