ルカンケ 古屋壮一さんとネモ 根本憲一さんの縁 上司と部下の関係から同等の立場に互いに影響を与えて高みを目指す

古屋 壮一さん

1994年
調理師本科昼間部卒

2009年11月に東京・白金「REQUINQUER(ルカンケ)」をオープン。ミシュランガイド東京2015から9年連続で1つ星店に選出される。

根本 憲一さん

2006年
調理ハイテクニカル経営学科卒

2021年6月より東京・南青山「NèMo(ネモ)」のオーナーシェフを務める。ミシュランガイド東京2023より3年連続で1つ星掲載店となっている。

短期間の修行先として
飛び込みで雇用を懇願

根本憲一さんは30歳手前でフランス料理を極めるために、渡仏の道に思索を深めていた。

「フランスのワーキングホリデーは年齢制限が当時は30歳までで、それまでには行こうと考えていましたが、残された短い期間でも日本で腕を磨きたいと働けるところを探していました」

その状況で勉強も兼ねて食べ歩いているなかで、ある日訪れたのが古屋壮一さんがオーナーシェフを務める『REQUINQUER』だった。これまでで「一番おいしかった」と感じた根本さんは、渡仏の意思と事情を伝えたうえで「働かせてください」と直談判したという。

古屋さんは当時を振り返り、働き始めた根本さんを「若いながらも仕事が早くてできるな」と評価していた。

REQUINQUERの料理は古典的かつモダンで芸術性がある

「独立したら同等の立場」
互いに影響を与えあう関係に

一方の古屋さんは、根本さんが独立開業してから徐々に関係性は変わっていったという。

「彼がオーナーシェフになるまでは、話したいことが思いつかず相談を受けるだけでした。ですが、今では僕から相談したいことも多くなり、影響を受けることも多々あります。我々の世界は独立すると、先輩・後輩というのはそんなにありません。だから、今ではオーナーシェフとして同等の立場で話しています」

上司と部下の関係から始まったが、現在は対等に影響を与えあう同士のような存在に発展。互いを刺激しあいながら、さらなる高みを目指している。

「悪い辞め方はしていない」
退職後も良好な関係を築く

根本さんは当初の予定どおり、1年ほどで古屋さんのもとを離れて渡仏。辞めた後も良好な関係を築きつつ、2021年に独立開業した。「他の店でもそうですが、どこでも悪い辞め方はしていません。次が決まるたびにこれまでお世話になったところへ連絡を入れていました」

そういった連絡がきっかけとなって交流が再燃し、今では「精神安定剤のような存在」になっているという。

「古屋さんは最も腹を割って話せる存在のひとり。最近は最低でも月に1〜2回は行っています。相談というほど重苦しいものではなく、ただただ話してリフレッシュして帰ることも多々あります」

NéMoが得意とする旬の魚料理

REQUINQUER(ルカンケ)

王道の中に先進性と芸術性を感じさせる

店名の由来どおり、おいしい料理やワインで「元気になって」をコンセプトにしており、四季折々の厳選食材にシェフのインスピレーションが加わる。

住所:
東京都港区白金台5-17-11
電話番号:
03-5422-8099
営業時間:
[ランチ]12:00〜15:00(L.O=13:00)
[ディナー]18:00〜22:00(L.O=20:00)
定休日:
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、月2回の不定休あり
アクセス:
東京メトロ南北線、都営三田線「白金台」駅より徒歩4分
JR山手線「目黒」駅より徒歩12分

NéMo(ネモ)

自然を愛するシェフがおいしい記憶を提供

釣り好きシェフがこわだりの魚介を中心にコースを構築。豊かな自然の恵みを五感で味わえる料理で、誰もがおいしい記憶を呼び覚ます。

住所:
東京都港区南青山6-15-4 B1
電話番号:
03-5962-6085
営業時間:
[ランチ]12:00〜15:00(L.O=13:00)
[ディナー]18:00〜22:00(L.O=20:00)
定休日:
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
アクセス:
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅より徒歩9分

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